地方での起業-創業応援県・山口県の取り組み
山口県は、水産業が盛んで代表的な高級魚として下関フグが有名ですね。
また、本州の最も西に位置し、「長州藩」として幕末に活躍した人物が多く
輩出されていることもあり、馴染みの方が多いと思います。
しかしそんな山口県は、平成に入ってからは毎年人口が減少し続けており
県を挙げて抜本的な対策を迫られていました。平成27年には5年前に比べ
145万人あった人口が140万人へと5万人もの減少となり、さらには
年齢構造的にも他県と比べ、生産人口である20歳から64歳までが特に
少なく、65歳以上の人口割合がかなり高くなっているのです。
そこで山口県ではその対策の一つとして、「創業応援県やまぐち」として
創業するなら山口県で、と思って頂けるような、創業者には頼もしい下記の
施策を用意し、県外からの移住者を呼込み、かつ地域経済の発展や雇用の場
を創出することに注力しております。
融資利率が低く資金調達しやすい
県外から移住し、創業する方へ、創業に関わる融資が
全国トップ水準の低い融資利率となっています。
女性創業応援会社
金融機関や民間企業が連携し「女性創業応援会社」を設立。
女性のビジネスプランに基づき、応援会社が業務委託契約という形をとる
ことで、事業資金の提供や経営力を身に着けるためのビジネスにおける
相談やメンタリングを行い、創業から安定経営までをサポートする、
他には例を見ない取り組みです。
まちなか創業支援施設
町の中心部に「チャレンジモール」「コワーキングスペース」「シェアオフィス」
を一つの建物内に提供し、会員となるることでインキュベーションマネージャーの
実践的な支援も受けることができます。
市街地に施設をおくことで人や情報が集まり繋がる仕組みを作り、自分のお店を
持ちたいという方の実践の場とすると同時に商店街の活性化も担う場所としております。
創業時から経営の安定までの一連を手堅くサポートして貰えるのは
不安を抱える創業者にとっては頼もしく安心できる内容ですね。